平成13年度:大江町立本郷西小学校
第3,4学年・学級通信 はくしゅ
bT4 2001.7.12
道徳;あるカメラマンからのメッセージ
◇「オタの世界」というホームページがあります。「オタ」というニックネームの「田島隆宏さん」という方が作った、写真集と詩集の、素敵なホームページです。
パソコンの画面からプロジェクターを通して拡大し、たくさんの写真を見てもらいました。そして、アングルが低いことに気づかせました。「地上50センチの世界」と言われているそうです。
この人は、普通の人と比べてあることができません。さて、何でしょう。
答えは、子供たちの予想をはるかに超えていました。
「手も足も使えない。動かせるのは首から上だけ。口と舌で写真を撮る」・・・先天性の小児麻痺で、生まれたときから障害のある方だったのです。
授業は続きます。蒸し暑い4校時でしたが、大写しにされる画面に、みんなの考えの交流に、暑さを忘れるほどでした。
最後に、見たいただいていた校長先生にお話をいただきました。
「人間としての誇りを持って、何か一つでも自分に自信を持てるものをもって生きてほしい。」
という内容でした。
【T君】
田島さんは、手も足も使えないなんて、すごいなあと思った。
あと、ぼくたちは、ぜいたくなんだなあと思った。
「ぼくたちはぜいたくなんだ」・・・この言葉の意味、すごいことに気づいたと思います。
【Nさん】
私がその人のようだったら、私もどうして私を生んだんだ、なんて思うと思う。だって、歩けないのはつまらないから、つい悪い子になると思う。
それに、私は歩くのはつかれるからいやだと思っていたけど、歩くのはいいことだと思って、いいなあと思った。
田島さん、自分が小さいころは、悪い子、不良だったと言っていると紹介しました。
私もNさんと同じく、歩けるだけですばらしいことなんだ、こんなことにも気づかされました。
【Yさん】
田島さんはすごいな。手や足がなくても、機械と自分一人でがんばって生きているなんて。私だったら、希望をなくすかもしれない。ほんとにすごいな。きっと勇気のある人なんだ。
希望をなくしたら、おしまいなんでしょうね。みなさんには、「夢・希望・かなえたいこと・なりたいもの」・・・ありますか?
【Aさん】
田島さんは、生まれて20日で手足がマヒしてつかえなくなって、かわいそうだと思いました。でも、人は人なんだから、病気の人でも同じだと思いました。(以下、省略)
「かわいそう」以上のものを感じてほしかったのです。Aさんの感想を読み、なぜか、ほっとしました。
この実践は、岡山県小林幸雄氏の実践の追試です。
原実践のHPへどうぞ→「あるカメラマンからあなたへのメッセージ」(法則化セミナー2000模擬授業)